メンタルヘルス講師認定制度

講師認定制度の重要性

メンタルヘルスを取り巻く動向

メンタルヘルスの安全配慮義務は年々厳しくなっており、メンタルヘルス不調を起こさないための第一次予防であるメンタルヘルス研修の需要は更に高まっていくと考えられています。

■1999年厚生労働省より、「心理的負荷による精神障害等に係る業務上外の判断指針」を労働基準局長へ通達
■2005年「労働安全衛生法」改正(2006年施行)
  ⇒ 過重労働者に対する、医師による面接指導の義務化
■2005年厚生労働省より、「セクシュアルハラスメントによる精神障害等の業務上外の認定について」発出
■2008年厚生労働省より、「上司のいじめによる精神障害等の業務上外の認定について」発出
■2008年「労働契約法」施行
  ⇒ 「安全配慮義務」が判例法理から、明文化
■2011年12月26日厚生労働省より、旧判断指針を廃止し、新たに「心理的負荷による精神障害の認定基準」を通達
■2014年6月25日厚生労働省より「労働安全衛生法の一部を改正する法律」を公布
  ⇒ ストレスチェックの実施を事業者に義務付けられる
■2019年5月29日パワーハラスメント防止関連法が可決、成立。2019年度中に厚生労働省より指針が出される予定。

メンタルヘルスとモチベーションマネジメントは重要な経営課題

社員の人生に大きな影響を与え、企業のリスクマネジメント、及び業績を上げ続けるためにもメンタルヘルスケアとモチベーションマネジメントは必須であり、今や重要な経営課題になっています。

メンタルヘルスのリスクマネジメント

  • 仕事や職場での不適応
  • 労働力の損失と周囲の負担増
  • 再発や退職、自殺の危険性
  • 職場活力の低下や士気低下
  • 労災申請と認定の増加
  • 安全配慮義務違反による民事上の損害賠償請求訴訟の増加
  • 賠償命令の高額化
  • 企業イメージの低下

事業戦略としてのメンタルヘルス

  • メンタルヘルスケアは、一人ひとりのやりがいを高め、組織を活性化させ、生産性・を高める
  • メンタルヘルスと業績は相互に強化可能である
  • メンタルヘルスケアを行うことで、業績を上げる土台ができる

メンタルヘルス講師の現状

現在メンタルヘルス研修は、精神科医、産業医、保健師、看護師、カウンセラー、臨床心理士、精神保健福祉士、弁護士、人事部門、衛生管理者など様々な領域の人たちが実施しています。それが故に専門領域以外の講義では質が低下したり、自信が持てない、質問に答えられないといった講師が存在するのが現状です。しかしその一方では常に高評価が得られ、リピートし続ける講師も存在しています。

メンタルヘルス研修で評価されない、結果が伴わない講師の例

  • カウンセラー、保健師などの資格があるだけで実施している
  • 特定の検定試験に合格しているだけで実施している
  • 専門性のない人事担当者が実施している
  • 書籍やWebに載っている内容をメインに研修している
  • 最新のメンタルヘルスの動向をキャッチアップしていない
  • 講師の得意分野の内容に特化して研修している
    精神科医・産業医 ⇒ 医学的な専門領域の内容
    カウンセラー ⇒ リラクセーションや傾聴の有効性
    弁護士・社会保険労務士 ⇒ 法律的な解釈

メンタルヘルス講師の問題性

  • 90分程度しか講義できない、1日研修ができない
  • メンタルヘルスの全体や重要ポイントなどが体系的に備わっていない
  • 自分の専門領域以外の講義では質が低下する
  • 専門以外では、自信が持てない、質問に答えられない
  • 研修の満足度が低く結果が現れない、単発の研修で終わってしまう

メンタルヘルスは、精神医学、心理学、法律的な解釈、組織や産業心理学、キャリアデザイン、部下への相談対応、職場環境改善、職場復帰支援、リラクセーション、コミュニケーション、モチベーションなど多くの領域にわたる分野と言えます。

メンタルヘルス研修の現状

メンタルヘルス研修をほとんど実施していない企業の主な声

「新任管理者研修の中で、90分程度メンタルヘルスの講義を入れているので十分」
「前に一度行ったので、実施済み」、「研修を一度実施したが効果が現れていない」
「研修を実施したいが、予算がない」
「どのような研修をやればよいのかわからない」
「いくつかのメンタルヘルス研修の提案を見ても、その特色がわからない」
「良い講師の見分けがつかない」、「どの講師も同じだ」
「1日の講師費用が様々でその成果の違いがわからない」
「メンタルヘルス研修が本当に必要なのかわからない」
「メンタルヘルス研修をしても業績には反映されない」
「メンタルヘルス研修よりも業績に直接影響する研修の方が優先順位が高い」
「メンタルヘルス不調者がそれほど多くないので、研修は必要ない」
「メンタルヘルス対策からモチベーションマネジメントスキル習得までつながる研修がない」

研修をほとんど実施していない企業様へ協会からの投げかけ

  • メンタルヘルス研修は、90分で十分なのか?
  • メンタルヘルス研修は、一度やれば十分なのか?
  • メンタルヘルス研修は、業績に寄与しないのか?
  • 講師の違いやカリキュラムがわからなければ、メンタルヘルス研修をしなくて良いのか?
  • メンタルヘルス不調者が多くなった時点で検討すればよいのか?

メンタルヘルス講師認定制度の必要性

一般社団法人 日本メンタルヘルス講師認定協会は質の高いメンタルヘルス講師を養成し要件を適切に評価し認定します。

メンタルヘルス講師の重要な要件

  • メンタルヘルス研修をする素養がある
  • メンタルヘルス研修をする知識がある
  • メンタルヘルス研修をする技術がある
  • メンタルヘルス研修に必要な向上心があり、自己研さんができる

認定資格に応じた活動フィールド

  • 自社内で研修ができる
  • 社外講師として研修ができる
  • メンタルヘルス講師として、模範的な研修ができる