講師養成研修

講師養成研修

協会が提供する講師養成研修、及び使用テキストは下記のとおりです。

養成研修 使用テキスト
エキスパート知識・実技講座

厚生労働省「メンタルヘルス教育研修担当者養成研修テキスト検討委員会」で作成されたテキストに準拠し、協会で編集を加えたテキストと、「ラインケア研修テキスト」、及び協会が作成した「エキスパート講師養成研修テキスト」を使用します。

モチベーションマネジメント講師養成講座

協会が作成した「モチベーションマネジメント講師養成講座テキスト」を使用します。

マスター知識・実技講座 協会が作成した「マスター講師養成研修テキスト」を使用します。

講師養成研修内容

(1)エキスパートコース

厚生労働省「メンタルヘルス教育研修担当者養成研修テキスト検討委員会」で作成されたテキストに準拠し、協会で編集を加えたテキストを使用します。また、 厚生労働省「労働者の心の健康の保持増進のための指針」の管理監督者に対して掲げられている教育研修・情報提供項目に準拠し、協会が作成した「ラインケア研修テキスト」、及び協会が作成した「エキスパート養成研修テキスト」を使用します。


<エキスパート知識講座の目的および到達目標>

「ラインケア研修」と「セルフケア研修」を⾏う上で、必要なメンタルヘルスの基礎知識を身に付けます。 また、社内のメンタルヘルスケアの推進、ストレスチェック制度の運営に必要な知識が身に付きます。

<エキスパート実技講座の目的および到達目標>

職場で「ラインケア研修」と「セルフケア研修」を⾏うために必要なスキルを身に付けます。

  1. 1. メンタルヘルス研修を行うための心構えと重要ポイントを理解します。
  2. 2. メンタルヘルス研修を行うためのインストラクション技術を習得します。
  3. 3. 核心をつかむケーススタディやセッションを行うためのスキルを身に付けます。

<エキスパートコース研修内容>

  エキスパート知識講座
1日目

1.メンタルヘルスケアの意義

  1. 1. 職場におけるメンタルヘルスの重要性
  2. 2. メンタルヘルスケアの考え方
  3. 3. 労働安全衛生法について
  4. 4. 労働者の心の健康の保持増進のための指針

2.ストレスおよびメンタルヘルスケアに関する基礎知識

  1. 1. ストレスについて
  2. 2. 事業場の心の健康づくり計画および体制づくりの方法
  3. 3. 4つのメンタルヘルスケアの推進

3.教育研修担当者の役割とメンタルヘルス教育の進め方

  1. 1. メンタルヘルス教育研修担当者の役割
  2. 2. 教育研修の進め方
  3. 3. 教育研修の事例

4.職場環境等の把握と改善の方法および企業のリスクマネジメントとコンプライアンス

  1. 1. 職場のストレス要因の把握
  2. 2. 職場環境等の改善を通じたストレスの軽減
  3. 3. 事業場の事例研究
  4. 4. メンタルヘルスと企業の社会的責任
  5. 5. 安全配慮義務について
  6. 6. 精神障害等の労災認定
2日目

5.メンタルヘルス不調への気づきと対応

  1. 1. 労働者による自発的な相談とセルフチェック
  2. 2. 管理監督者、事業場内産業保健スタッフ等による相談対応
  3. 3. 労働者個人のメンタルヘルス不調を把握する際の留意点
  4. 4. メンタルヘルス不調に関わる病気
  5. 5. メンタルヘルス不調への対処
  6. 6. 自殺の実態と予防を含めた対応

6.職場復帰における支援の進め方

  1. 1. 職場復帰支援の流れ
  2. 2. 管理監督者および事業場内産業保健スタッフ等の役割
  3. 3. 教育研修の重要性
  4. 4. プライバシーの保護
  5. 5. その他の検討・留意事項

7.個人情報保護への配慮

  1. 1. 個人情報保護法とメンタルヘルス対策に対する個人情報の取扱い
  2. 2. 労働者の同意
  3. 3. 事業場内産業保健スタッフによる情報の加工
  4. 4. 健康情報取扱いに関する事業場内における取り決め

8.メンタルヘルスケア等に関する教育技法

  1. 1. セルフケアのための技法
  2. 2. 積極的傾聴法について
  3. 3. グループ討議のための技法
エキスパート実技講座
1日目
  1. 1. メンタルヘルス研修の理解を深める
  2. 2. メンタルヘルス研修は何が重要なのか
  3. 3. メンタルヘルス講師内製化のニーズ
  4. 4. プロ講師への道のり
  5. 5. メンタルヘルス研修の心構え
  6. 6. ケーススタディ「安全配慮義務」を習得する
  7. 7. グループワーク「傾聴」を習得する
2日目
  1. 8. 認定試験(実技試験)のポイント
  2. 9. 模擬講義演習「ラインケア研修」

(2)モチベーションマネジメントコース

「モチベーションマネジメント講師」を目指す研修コースです。社内講師として「モチベーションマネジメント研修」を実施できます。

「モチベーションマネジメント研修」は、どなたでも(講師を目指さない方でも)受講することができます。

<モチベーションマネジメント講師養成講座の目的および到達目標>

「モチベーションマネジメント研修」を行うために必要なスキルを身につけます。

  1. 1.モチベーションマネジメント研修を行うための心構えと重要ポイントを理解します。
  2. 2.モチベーションマネジメント研修を行うためのインストラクション技術を習得します。
  3. 3.自分自身を見つめるための演習やシェアを行うためのスキルを身に付けます。

<モチベーションマネジメント研修内容>

モチベーションマネジメント研修
  1. モチベーションを理解する
    • モチベーションとは何か、モチベーションの3つの要因、フロー理論
    • 目標設定による動機づけ、自己実現欲求、内発的動機付け、ワークエンゲイジメント
  2. 影響要因を理解する
    • 人間観、組織特性、職務満足感、衛生要因・動機づけ要因、キャリア形成
  3. モチベーションを高める
    • ストレス耐性を上げる、ストレスへの対処(コーピング、認知、ソーシャルサポート、ストレスによる健康障害のメカニズム)、目標管理面談
  4. 仕事の価値観を創造する
    • 仕事の価値観を創造すると幸せになる、キャリアアンカーを探る、大切なものを見つめる、大切にしている原体験を見つめる、将来のビジョンを描く、目標を設定する
モチベーションマネジメント講師養成講座研修内容
1日目
  1. 1. 「モチベーションマネジメント研修」を講義するための講義内容の解説
    • 講義の重要ポイント
    • 伝え方
    • 事例の使い方
    • 個人演習の仕方
    • インストラクション
2日目
  1. 2. 模擬講義演習「モチベーションマネジメント研修」
    • 1人、15分~20分程度の模擬講義を行います。
    • 模擬講義の内容評価
    • インストラクション評価
    • 質疑応答の評価
    • 他の講師への観察力向上と指導ポイントの習得
    • 認定試験合格へのアドバイス

(3)マスターコース

「マスターメンタルヘルス講師」を目指す研修コースです。プロのメンタルヘルス講師として活動できます。社内及び社外講師として「ラインケア研修」「セルフケア研修」「モチベーションマネジメント研修」を実施できます。


<マスター知識講座の目的および到達目標>

社内研修と社外研修を実施するための必要な知識の質を高めます。

<マスター実技講座の目的および到達目標>

社内研修と社外研修を実施するための必要な実技の質を高めます。
 

<マスターコース研修内容>

マスター知識講座
1日目
  1. 1.「新型うつ」の理解を深める
  2. 2.「睡眠」の理解を深める
  3. 3.「認知的アプローチ」の理解を深める
  4. 4.「ハラスメント」の理解を深める
2日目
  1. 5. 「精神医学」の理解を深める
  2. 6. 「メンタリング」の理解を深める
  3. 7. 「褒め方&叱り方」の理解を深める
  4. 8. 「オンライン環境での研修」の質を高める
マスター実技講座
1日目

1.マスター講師の心得

  1. ・最新動向(法令・省令、研究報告、各種調査結果、判例、事件、業界の動き、世の中の動き等)
  2. ・表現方法の留意点(学会の主流、合意形成、調査結果の断定的な表現等)

2.認定制度の理解

3.マスター講師認定試験の要点

  1. ・学科試験、論述試験、実技試験のポイント
2日目

4.社外で通用するプロのメンタルヘルス講師としての模擬講義

  1. ・「本人選択箇所」模擬講義
  2. ・「講師指定箇所」模擬講義
  3. ・「安全配慮義務ケーススタディ」模擬講義
  4. ・「傾聴ライブセッション」模擬講義

5.質疑応答の質を高める

6.フィードバックと振り返りの質を高める


(4)ブラッシュアップコース

ブラッシュアップコースには実技講座と知識講座があります。実技講座は、講義、質疑応答、グループワークの質を高めたい、模擬講義の試験対策をしたい、などのニーズに応える向上研修です。内容は、マスター実技講座の2日目と同じです。 マスター実技講座を受講した後にさらにスキルアップを図るためにご活用ください。知識講座は、社会環境の変化や企業環境の変化、またメンタルヘルス分野の最新知識や情報を学ぶための研修です。なお知識講座は必要に応じてご用意する予定です。


<ブラッシュアップ実技講座の目的および到達目標>

4つの選択種別から学習したいパートを選び、模擬講義を行いクオリティを高めていきます。
 

<ブラッシュアップ知識講座の目的および到達目標>

社会環境の変化、企業環境の変化、メンタルヘルス分野の最新知識や情報を学びます。
 

<ブラッシュアップコース研修内容>

ブラッシュアップ実技講座

模擬講義(下記から選択)

  1. 1. 「本人選択箇所」模擬講義
  2. 2. 「講師指定箇所」模擬講義
  3. 3. 「安全配慮義務ケーススタディ」模擬講義
  4. 4. 「傾聴ライブセッション」模擬講義

受講者の声

【エキスパート知識講座を受講された方の声】

●メンタルヘルスの知識、個人のストレス対処方法、組織としての不調者への対応など、多くのことが学べました。


●精神障害の認定基準や安全配慮義務を遵守しているかの判断を、自社と照らして対応不十分であると気づきました。


●基礎知識をしっかり頭に入れることの大切さを痛感しました。


●伝わる研修ができるようになると感じました。学ぶ喜びがありました。


●法令的なことも含めて、ケアに対する優先順位、病状など初期対策を実践する基礎知識を得ることができました。


●メンタルヘルス不調に至るまでのメカニズムや専門的な知識を得ることが、不調の防止や発生時の適切な対応には不可欠だと思いました。


●今まで様々な研修を受けてきましたが、実践につながる「本当に大切な知識」が何かを学ぶことができました。


●元部下を自殺で亡くすという体験、業績向上を求める中での社内の雰囲気、それについていけない社員を見る中で、様々な因果関係を理解したいということが受講のきっかけ。この講座では、それに加え、メンタル不調になった人へのケア、自身のストレス耐性アップにも具体的に言及しており、期待以上の内容でした。

【エキスパート実技講座を受講された方の声】

●他のメンバーの方々の模擬講義を聞き、「こういう表現があるんだ」、「的を得た例えだ」と大変良い刺激を受けました。


●仲間と一緒に学ぶ相乗効果と楽しさを満喫しました。


●「意識」、「知識」、「実践」を体感しました。


●知識を得るだけでは伝わらない。自分自身がしっかりと理解・納得したうえで、相手にどう感じてほしいかを意識して、心をこめて伝えることが大切だと思いました。


●傾聴の能力と問題解決の能力は異なるが、マネジメントを行ううえでは、両方の能力を磨く必要があると認識できた。


●メンタルヘルス研修に限らず、様々なプレゼンを行ううえで、「相手の心を揺さぶる」、「双方向のコミュニケーション」など、プレゼンのコアとなるスキルを学ぶことができた。


●グループワークやライブセッション、ケーススタディ(事例検討)などを他の受講者と行うことで、様々な気づきを得ることができた。


●基礎養成講座で学んだ知識を、講師としてどのように使うかに落とし込んでいく講座で、自分の仕事をイメージしながら、各項目をどう仕事に応用できるかが明確にできると思った。

【モチベーションマネジメント研修を受講された方の声】

●これこそが私の仕事の労働相談に活かせるものと感じました。(社会保険労務士)


●モチベーションを高める・上げることが、部下の育成や職場の活性化に必要なことを改めて認識しました。そのことを部下や職場で共有し、みんなが自分たちで目標を立て、目標達成を目指していける姿を想像して、幸せな気持ちになれた自分に気がつきました。(物流、内部統制、管理職(育成職))


●それまで漠然と捉えていた「モチベーション」という言葉の意味の持つ深さに驚いた。また、それを高めていく“実践”が可能であり、それを教えてもらえるということに対して、ひじょうに嬉しく思った。(IT業界 人事部 管理職)


●テキストのボリュームがメンタルヘルス研修よりも格段に少なく、これほどシンプルでよいのか?と最初は疑問に思った。だが、講師の話や豊富な事例を聞いた後にテキストを見返すと、一枚一枚の内容が選び抜かれていて、信頼を感じた。(食品製造業 技術職 男性)


●管理職の方々が受講すれば、部下の育成のためのポイントを押さえた指導に大変役立つと思いました。部下への思いを描いた時、同時に、受講した管理職自身が自分のモチベーションを考える良い機会になると思いました。(メンタルヘルスサポートの業務、看護師、産業カウンセラー)


●モチベーションがメンタルヘルスにも関係しているということを初めて知った。仕事をしていくうえで、目標やビジョンを持ち、モチベーションを高めることがいかに大切かということを学んだ。(社会保険労務士)


●モチベーションとは何か、モチベーションを上げるためには何が必要かといった、自分が普段の生活の中で実践できることを学ぶことができました。モチベーションを高い状態で保てるようにがんばっていきたいと思います。(不動産営業・マネージャー)


●「モチベーション」という言葉は、普段から職場でも耳にして、話をするが、研修を受けたことで。その意味、深さなどを、奥行きと深みを知ることができた。今後も様々な人生の場面で自身の力になると思います。(製造業 人材育成部門)

【モチベーションマネジメント講師養成講座を受講された方の声】

●全体として知る程に、深いものを感じています。現状ではまだ全体像を全てつかんで自分のものにすることは出来ていないが、講師としてその入口に立つ基本の講座として有意義でした。今後、学んだ内容を自分のものにすると同時に、日々の業務の中に活かして、更に深めていきたいと思います。(製造業 人材育成部門)


●あらためて講師という立場や仕事の難しさ、奥の深さを実感した。一つ一つの言葉や問いかけ、事例、間合いなど、学ぶことはまだまだ多い。講座を受けて終わりではなく、今後は自身のアンテナを高く持てば、さらにスキルアップにつながると感じた。(IT業界 人事部 管理職)


●理解したつもりでも、人に伝え理解させることは難しいと改めて実感しました。まして正解があるようでないこの分野において。自分が講師として大勢の人に伝えることにものすごい責任を感じた。(物流、内部統制、管理職(育成職))


●上司として部下のモチベーションをマネジメントすることは、その人の成長という視点で様々なサポートをするということ、まさに育成職であるということを学び、そして実践していきたいと思いました。(不動産営業・マネージャー)


●管理職の方が心を揺らし是非実践していこうと思える内容だったと思います。部下を育成していくうえでの具体的な事柄が分かりやすく伝わっていくと思います。(メンタルヘルスサポートの業務、看護師、産業カウンセラー)


●マズローの欲求5段階説やマクレガーのX理論・Y理論、リッカートのシステム4理論など以前にも聞いたことはあったが、それらが実際の仕事をする上でどのように結びついているかを初めて知り、勉強になった。(社会保険労務士)


●1ページ1ページを解説付きで説明いただいたところは腹にささりました。そして、その解説に増して、現実の事例の豊富さと適切さは大変勉強になり、すぐにでも実践で使っていけるものであり、とても参考になりました。(社会保険労務士)


●1スライドに1~2イシューで全て構成されていて、そのために必要な説明や事例の組み立て方が大変参考になった。実技指導では、適格なアドバイスをいただいて、講師に限らず、仕事場のプレゼンでも活かせると思った。(食品製造業 技術職)